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プロジェクトA子

同名劇場版アニメのノベライズ作品。
大徳寺美子(B子)が寿詩子(C子)を摩神英子(A子)から横取りするために、さまざまな陰謀を企む、というストーリー。

  • 講談社版と角川版の2つがあるが、ここでは 百合的に価値の高い角川版について解説します。

    このノベライズ作品は、ストーリー・キャラの性格が、アニメと共通する部分はあるものの、雰囲気や方向性は大幅に変わっている。
    アニメ作品は、「ただひたすらノーテンキなコメディアクション」を追求したものであったが、ノベルは「淫靡でやや退廃的なムードをはらんだ百合エロ恋愛小説」といった物になっている。
    アニメに登場した異星人の襲撃は存在せず、荒唐無稽なオーバーアクションも無い。
    替わって、話の後半に登場する 大人の美女が A子とC子の関係に割り込んでくる、といったアダルティな展開があった。

    元来のアニメ企画がくりぃむれもんシリーズとして立ち上がったからなのか、それとも著者の越沼初美のシュミなのか、とにかく 中高生のアニメファンが読むには恐ろしく刺激の強い内容であった。

    A子・B子・C子の関係は、明確な恋愛関係であり、性的描写も単なるお色気ではなく 丁寧かつ艶やかに 心情を交えながら描かれている。
    A子とB子は肉体関係まで進んだ恋人同士。 
    B子はC子への執着を見せるものの、アプローチはA子に阻まれ 想いは一方通行である。

    基本、B子が C子の所有権を掛けて A子に勝負を挑むのだが、おなじみのバトルスーツで戦うシーン等は無く、自作のロボットを駆使して戦う。
    B子の作るメカも、力技や武装に頼ったものに留まらず、野球専用のロボットや A子を魅惑する目的の人間そっくりのアンドロイドなど 凝ったものが目立つ。

    恋愛描写としては、百合ラブコメ特有の切なさや癒し要素はかなり薄い。
    A子は 性的な倫理観は低く、B子が差し向けたヒューマノイド少女とあっさり浮気し、簡単にベッドインしてしまう。
    また、A子の浮気に泣かされたC子といえば、別の女性からの誘惑に身をゆだねてしまう事に。
B子のC子に対する執心も、「ドキドキ乙女心」などではなく、 C子の身体を想像しながら自慰にふける描写で表現されていた。

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登場人物(アニメとの違い)

摩神英子(A子): 能力の秘密はX-MEN的なカンジで隕石の影響。怪力をセーブするサポーターをつけている。
 アニメ> 熱血キャラ。何も考えずに異星人の戦艦に突撃する。降り注ぐミサイルの上を駆け抜けるなど物理法則を無視する。
 ノベル> 超人的な身体能力を発揮。学園の人気者。 しかし、当人はアンニュイなやさぐれキャラを気取るのが好き。

寿詩子(C子): 本作品のヒロイン。
 アニメ> 能天気な元気ッ子。何も考えていない、お気楽娘。
 ノベル> A子にべったり。 エロアニメやエロゲーのヒロインに起用されそうなタイプ。

大徳寺美子(B子): A子のライバル。 財閥の令嬢、工学の天才。 いつも取り巻きに囲まれている。
 アニメ> お色気バトルスーツを身に纏い、毎朝登校時に A子にミサイルをぶち込む。 こいつも何も考えていない。
 ノベル> 彼女に憧れる女生徒は多いが、実は性行為に関しては未経験。 セレブなお風呂での自慰行為がシュミ。 もしかしたら一番健気でカワイイかも。