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悪魔のリドル

『悪魔のリドル』(あくまのリドル)は、原作:高河ゆん、作画:南方純による日本の漫画作品。KADOKAWA(旧角川書店)の『月刊ニュータイプ』2012年9月号より連載中1。ディオメディアによるテレビアニメ版が2014年4月より6月まで放送された。

リドル(Riddle)とは英語でなぞなぞのことであり、タイトルロゴには"riddle story of devil"(リドル・ストーリー・オブ・デビル)という英語名が書かれている。

=> タグ [悪魔のリドル]

あらすじ

ミョウジョウ学園に存在する、特別な時期にしか開講されないクラス・10年黒組。そこに、1人の女子高生を暗殺するべく12人の女子高生が刺客として集められた。10年黒組へ編入した一人の暗殺者東兎角は、暗殺対象と伺える一人の女子高生・一ノ瀬晴に心を惹かれ、暗殺者として編入してきたのにも関わらず守護者として彼女を守り、暗殺者11人と対峙する決意を固める。一人一人の暗殺者と対峙していく毎に”一之瀬晴”に自分にない”何か”に心を惹かれていった。そして、その過程の中で”東兎角”の過去や”一之瀬晴”の一族についても触れられていく…。

登場人物

10年黒組生徒
声はテレビアニメ版の声優。演は朗読劇版(なお、朗読劇では性別が男女逆転している2)のキャスト。左から初回、2回目、3回目。

東 兎角(あずま とかく)
声 - 諏訪彩花 / 演 - 島崎信長、江口拓也、木村良平
本作の主人公。15歳。出席番号1番。
学校を装った暗殺者養成組織「私立17学園」からミョウジョウ学園10年黒組に送り込まれた暗殺者。ショートカットに冷ややかな顔立ちの少女。極めてクールかつ無表情で、他者との馴れ合いを好まない性格。匂いに敏感で、特に悪意や殺気などの「嫌な匂い」は鋭く感じ取る。希望する暗殺報酬は全く無く、黒組に参加しているのはカイバに命じられているからに過ぎない。暗殺対象の晴と寮で同室となるが、彼女と交流をするうち惹かれていき、晴のたったひとりの守護者として11人の暗殺者と戦う決意をする。
暗殺者の名家「東のアズマ」の本家の跡取りとして生まれ、一族の頭領である祖母から「ありえないもの」という意味を持つ「兎角」と名付けられた。幼い頃から暗殺の技術を叩き込まれてきたため、得物であるナイフは接近戦でも投擲術でも、17学園の生徒を戦慄させる腕前であり、戦闘技能も極めて優れている。しかし実際は殺人経験がなく、彼女の幼い頃の出来事が原因で殺害直前になると手が震えて果たせなくなる。
出席番号が1番のため仮の寮長に任じられておりその役割にうんざりしていたが、クラスに長になりたがる香子が転入してきたためにその役割を早々におしつけた。
アニメ版では、自分が晴のプライマー・フェロモンに操られた事で彼女を守りたいと思っていたのではないかという疑惑に囚われ、あくまで自分の意志でおこなったのだと証明する為に敢えて晴の暗殺を決意。時を同じくして晴を暗殺しようとした鳰を倒した後、晴の心臓にナイフを突き立てた。それによって、自分が本心から晴を守りたいと思っていたことを確信したが、引き換えに晴は致命傷を負い、倒れ行く晴を抱きしめながら初めて涙を流した。幸い晴は一命を取り留め、晴の卒業式の後は以前と同じように仲睦まじく歩く姿が描かれている。
単行本1巻末のキャラクター設定によると身長は160センチくらい。胸のサイズはBカップくらい。好きな食べ物はカレー。
一ノ瀬 晴(いちのせ はる)
声 - 金元寿子 / 演 - 岡本信彦、代永翼、柿原徹也
本作のヒロイン。15歳。一人称は「晴」。出席番号13番。
プライマー一族の末端の家庭に生まれ、本人が思うがままにあるいは意図せぬ無意識のうちに人を引き付け魅了し、支配し操る女性にのみまれに出現するカリスマ性を持っている。だが、本人自身はその力を持つとは思っていなかった。ミョウジョウ学園理事長の百合とは同じ一族で親戚筋にあたるが、面識は無い。
黒組の暗殺対象であり、他の生徒の出席番号が五十音順なのにも関わらず、それを無視して一番後ろの出席番号を割り振られている。明るく天真爛漫な性格で、自身が級友達から命を狙われていることを知っているが、それでも笑顔を絶やすことなく、手作りのストラップをプレゼントするなど仲良くしようと接する芯の強い心の持ち主。
彼女が生きていること自体で困る人間もおり、生まれた頃から命を狙われていたという壮絶な過去を持っている。その過程で母親や兄弟は彼女を守るために死に、また、彼女自身も身体中に痛々しい多数の傷痕が残っている。ただし彼女の母親と兄弟については、晴自身は彼女を守るために死んだと兎角に伝えているが、鳰からは晴が殺したかのように春紀に話されている。
暗殺者ではないものの、前述の経緯から荒事には慣れており、毒や睡眠薬などの薬物に対しても耐性がある。特別な戦闘技術は持っていないが、身体能力は低くなく、機転が非常に利き、アニメ版第3話では乙哉に拘束された状態で彼女を蹴り飛ばし自ら拘束を解き、第8・9話での真夜の度重なる襲撃も全てかわして逃げ続け、第10話では兎角と乙哉ですら敵わなかった純恋子を命がけの大胆な行動で倒すなど、窮地に追い込まれるほど生存能力が発揮される。
最終回で兎角に胸を刺されるが、肋骨にチタンが入っていた事で心臓に刃が至らず一命を取り留め、黒組でただ一人卒業式を迎えることができた。その後は退学した黒組メンバーに卒業証書を渡すために兎角と共に学園を後にする。
単行本1巻末のキャラクター設定によると身長は兎角と同じ160センチくらい。胸のサイズはCカップくらい。誕生日は1月1日。テストではクラス内一位となったが、これは本来の一位である香子が結果発表前に脱落した為であり、本来は2位である。
走り 鳰(はしり にお)
声 - 南條愛乃 / 演 - 野島健児、吉野裕行(2回目以降)
出席番号10番。一人称は「ウチ」。黒組には開講初日より参加している5人の生徒のひとりであり暗殺者。
語尾に「~っス」とつけるのが特徴で一見するとノリが軽く、人懐っこい態度で他人に接するが、兎角曰く「腐った海の匂い」がするとのこと。晴とも友達のように仲良く接しているが、おちゃらけた態度の中でも時折不気味な笑顔を浮かべており、誰からも信用されておらず、馴れ馴れしい態度や癪に障る言動で疎まれることもある。また、他の黒組生徒達に対して暗殺を煽るような言動が多く、伊介や春紀の怒りを買っている。
黒組唯一のミョウジョウ学園出身。晴の暗殺を取り仕切る「裁定者」の任をミョウジョウ学園側から与えられており、愛用のタブレットをいつも弄りながら「裏オリエンテーション」と称して他の生徒への暗殺ルールの説明や予告票の配布をしたり、また、黒組主催者であるミョウジョウ学園理事長の百合への状況報告も行っている。本人曰く天涯孤独の身でミョウジョウ学園の理事長である百合目一に拾われた過去がある事を晴に明かしている。その境遇から百合に心酔しており、彼女に対しては非常に忠実。
鳳凰のタトゥーが体中に彫られている。 このタトゥーは基本的に人には見せないようにしており、学校では他の生徒が夏服を着ている中、冬服に黒いタイツを着用する事でタトゥーを隠している。また、アニメオープニングやアニメ第7話のプールの場面でも一人だけ素肌を見せていない。
その正体は呪術師を輩出してきた西の葛葉の一員。アニメ版の終盤で、自身の能力を知り苦悩する晴を気遣う素振りを見せたが、その真の目的は呪術の力で晴に自身を兎角と錯覚させて晴を殺す事であった。晴をミョウジョウ学園の地下の墓地に案内し計画を実行に移そうとするが、晴の暗殺を決意した兎角の乱入によって計画は破綻し、兎角と交戦するも力及ばずナイフで刺されて敗北。兎角が晴を刺す場面を目の当たりにし、泣き崩れる兎角を嘲笑しながら力尽きる。一命は取り留め、晴の卒業式の日には白いカーネーションを手向けた。
単行本1巻巻末のキャラクター設定によると身長は152センチ。胸のサイズはDカップ。好きな食べ物はメロンパン。アホ毛持ちでもある。勉強は苦手なようで授業中はほとんど居眠りしており、テストでは犬飼伊介に次いで下から二番目だが伊介は白紙で提出した為、真面目に受けた生徒の中では実質最下位である。
犬飼 伊介(いぬかい いすけ)
声 - 浅倉杏美 / 演 - 浪川大輔(初回、3回目)、諏訪部順一
出席番号2番。一人称は「伊介」「あたし」。兎角、晴と共に黒組に開講初日より参加している生徒のひとりであり、暗殺者。男子のような名前だが、ヘソ出しで露出度の高い服を纏った妖艶な美少女であり、名前については格好いいと気に入っている。原作では、台詞の語尾によくハートマークがつけられており、独特の話し方をする。
好戦的で、素手による暗殺を好む。アニメ第8・9話では仕込みナイフ付きのメリケンサックと、2連発の小型拳銃を使用していた。日頃はやる気のなさそうな発言ばかりするが、それなりに命のやり取りの修羅場は潜ってきており、面倒臭かったり思うようにならない相手はさっさと殺してしまえばいいと考える、単純で残忍な性格の持ち主。
幼少の頃に実母にネグレクトされ弟は死亡、彼女も死にかけていたが、隣室の住人だった犬飼恵介がその母親を殺害したことで救われ、彼の養女となって暗殺稼業に関わるようになったという過去を持つ。「伊介」の名前もその時与えられたもの。犬飼恵介のことは「ママ」と呼んで慕っており(他にも恵介のパートナーである「パパ」と呼ぶ男性が居る)、それらの『家族』を大切に想っている一方、それ以外の人間については何とも思っていない。だが、同室の春紀が暗殺に向かう際には複雑な表情を浮かべており、春紀が黒組を脱退した後、彼女にマニキュアを上げようかと思っていたことを呟く描写が見られるなど、他のメンバーとは違う感情を抱いていた。望む暗殺報酬は「両親に別荘を建てるための金」。
暗殺対象が晴と目星を付けると開講より二日目の放課後、「裏オリエンテーション」より先に晴を殺害しようとするも、晴を救出に来た兎角に撃退される。しかしその際に兎角が殺人の経験が無い「暗殺処女」で、人を殺すことが出来ない事を知る。
アニメ版第8・9話にて、真夜と手を組み兎角と交戦。兎角の人を殺せない弱点を突いて戦闘を優位に進めて殺害寸前まで追い詰めるが、記憶の底に封じていた母と叔母の願いを思い出して弱点を克服した兎角により、右腕を折られた上で絞め落とされ脱落した。敗北後、純恋子に「慰め」を意味するアイスランポピーの花を置かれ、第10話の机の上には「愛を信じる」を意味する赤いカーネーションが飾られた。アニメ最終話の後日譚では恵介や「パパ」と共にビーチを満喫していた。
単行本1巻巻末のキャラクター設定によると身長は160センチ+ヒール10センチ。胸のサイズは「最大」とのこと。ソーシャルゲームに載っているメモによると、偏差値45の学校出身とのことで年齢は19歳。授業中は堂々と寝ていることが多く、テストでも名前を書いただけで他は全て白紙であったためクラス最下位になった。
番場 真昼 / 真夜(ばんば まひる / しんや)
声 - 大坪由佳 / 演 - 神谷浩史(初回、3回目)、中村悠一
出席番号12番。黒組には開講初日より参加している生徒のひとり。左目付近に縦に走った傷痕を持つ少女。二重人格者であり昼は大人しい「真昼」、夜は凶暴な「真夜」に入れ替わる。お互いの人格は会話が出来る模様。望んでいる暗殺報酬は、鳰曰く「ない」とのことで、晴の殺害それ自体を目的にしている。
「真昼」は気弱で、ぎこちない敬語を使いつつ蚊の鳴くような小声で話すが、晴の配った手作りストラップを「聖遺物」として殺害を狙う。裁縫が得意。「真夜」にダイエットを強いられており、そのために純恋子の食事やお茶の誘いを断る羽目に陥っている。
「真夜」は男のような荒々しい口調で、一人称は「オレ」。テンション高くノリが独特だが、兎角にはスルーされている。また、「真昼」とは対称的に社交的な性格でもあり、ターゲットの晴とも気さくに会話をし、彼女からは「真夜ちゃん」と呼ばれている。「真昼」のことを非常に大切に想っており、スク水で泳ぐ、大浴場に入るなど、彼女の望むことを代行しており、また、「真昼」の望みを受けて殺人を行っている。武器は巨大なスレッジハンマー。
授業時はセーラー服で、右足にニーソックス、左足には短めの靴下を着用。寮では和服を着ている。
「真夜」曰く、「真昼」はずっと閉じ込められておりまともに学校へ通えなかったとのこと。アニメ版第9話では幼少時にある男に監禁され、衰弱し怯える姿の写真を撮られ続ける虐待を受けていた描写がある。その恐怖から別人格である「真夜」が誕生し、男を殺害。殺人の罪悪感から逃れるために、誘拐犯を殺したナイフを「聖遺物」として所持するようになり、以降、「聖遺物」を集めるために殺人を犯すようになった。顔の傷は誘拐犯を殺害した際に出来たもの。
朗読劇版では、母親によって地下室に半年もの間監禁され、そのときに裏の人格である「真夜」が生まれたという過去が語られた。
アニメ版第8話及び9話にて伊介と手を組み晴を襲うも、視聴覚室に逃げ込んだ晴を追い詰めたところで、伊介に映写機で強い光を浴びせられ、幼少時のトラウマがフラッシュバックして錯乱したところを蹴り倒されて失神、脱落した。伊介同様、純恋子にアイスランドポピーの花を置かれ、机の上には「妖艶」を意味するユウガオと「絆」を意味するヒルガオが飾られた。アニメ最終話の後日譚では、「もう一人でも大丈夫」と「真夜」に話しかける「真昼」の姿が描かれた。
ソーシャルゲーム『悪魔のリドルAK』のキャラクタープロフィールによると、身長は158センチ。胸のサイズはBカップ。また、顔の傷は「真夜」がつけたものであるということが明かされている。
寒河江 春紀(さがえ はるき)
声 - 内村史子
出席番号6番。黒組開講初日の放課後に寮に現れた女子生徒。
着崩した制服に長い髪のポニーテール、明るくサバサバした性格で体格が良く、兎角には身体能力は高いと目されている。お洒落好きでポッキーをよく口にしている。気さくな人柄も手伝ってか人との馴れ合いを好まない兎角や伊介に対しても、遠慮なく好意的に接していた。ただ、春紀の家族の話を持ち出した鳰を不機嫌な面持ちで蹴って転ばせるなど、自身の家族について干渉されることに嫌悪感を覚えている。犬飼伊介と同室であり、彼女の要求で「伊介様」と呼んでいるが敬意も畏れも持っていない。晴のことは暗殺対象とわかっていても、自分の境遇と重ね合わせて若干の同情を覚えている。また、兎角が晴に惹かれていると感づいている模様。
貧しい大家族の長女で、多くの弟妹と病気の母親がおり、家族を養っていくために暗殺稼業に手を染めている。右手首のシュシュに仕込んだワイヤーを主武器とし、ガントレットを装備してのパンチ・キック主体の格闘技も交えた接近戦も得意。望んでいる暗殺報酬は「家族が一生困らずに生きていける金」。しかし心の奥底には、そういった全てのしがらみから解放されて自由になりたいという密かな願望も持っている。
三番目に予告票を提出。夜の体育館にて晴を暗殺しようとしたところで駆け付けた兎角と交戦するが、実力を見切られて圧倒され、体育館に仕掛けた照明装置崩落の罠を作動させて自分もろとも兎角と晴を圧死させようとする奥の手も失敗に終わる。重傷を負ったが一命は取り留め、敗北を認めて黒組から去っていった。彼女がいなくなった後の机には、「家族の愛」を意味するバーベナの花が飾られている。アニメ最終話の後日譚では、暗殺稼業から抜けて建設現場で働きながら大検を目指す姿が描かれた。
弟たちからは「はーちゃん」と呼ばれている。身長は167センチ。
生田目 千足(なまため ちたる)
声 - 三澤紗千香
出席番号9番。黒組開講初日の放課後に転入してきた女生徒。
長身で男装の麗人然とした少女。口調も中性的。ミョウジョウ学園へ行く途中に道に迷った柩を助けて以降、彼女を気にかけており、「桐ヶ谷が迷わないため」にと常に手をつないでいる。柩の事は純真無垢な少女と思っており、晴同様に黒組にいるべきではないと案じている。
レイピアを武器とする剣士であり、自身の信じる正義に適った依頼のみ受け付ける悪人退治専門の暗殺者。黒組参加の目的は恩師の娘を殺害した「エンゼルトランペット」と呼ばれる暗殺者を探して討つこと。そのため晴を暗殺する意思は当初は持っていなかった。
その凛々しい容貌や立ち居振る舞いから学園祭での演劇『ロミオとジュリエット』では主役のロミオ役に起用される。
アニメ版ではしえなが毒針で入院したこと、彼女が重症を負った時間帯に兎角と晴が体育館に行くのを目撃したことから晴が「エンゼルトランペット」であると思い違いをし、討ち果たすために守護者である兎角と対決。しかしその最中に現れた柩から、自分こそが「エンゼルトランペット」であると告白を受ける。それを信じられずにいたが、彼女の持ち物から毒薬を見付けたことで非情な現実を直視せざるを得なくなる。舞台にて彼女に短刀を突き付けるが柩への想いから手を動かせずにいたところ、柩が千足の手を取って胸に短刀を刺して自害。その想いの深さに衝撃を受けた千足も、彼女の後を追うように毒を呷って自殺する。表向きは他の脱落者たちと同様に転校したとされており、机には「愛情」を意味する赤い薔薇が飾られた。
しかし柩共々手当てを受けて命は取り留めたようで、アニメ最終話の後日譚では柩に対する想いに迷いながらも、彼女に手を差し伸べる姿が描かれた。
ソーシャルゲーム『悪魔のリドルAK』のキャラクタープロフィールによると、身長は171センチ。胸のサイズはFカップ。
桐ヶ谷 柩(きりがや ひつぎ)
声 - 内田愛美
出席番号4番。千足と共に黒組開講初日の放課後に寮へやってきた生徒。身長は152センチ。一人称は「ぼく」。
方向音痴で、ミョウジョウ学園に向かう途中で道に迷った際、千足に助けられた。そのことから彼女を強く慕っており、千足と同じクラスで寮でも同室であることを非常に喜んでいる。男装してはいても心優しく繊細な千足の本質を見抜いており、その女性的美点を褒め称えては千足を赤面させている。
背が低く常に熊のぬいぐるみを持ち歩く幼い外見であり、初対面の際に千足や晴から小学生と間違えられていた。しかし可憐な容姿に反して、その正体は毒殺を専門とし多くの人々を殺害してきた暗殺者「エンゼルトランペット」であり、千足の探していた仇である。
学園祭での黒組演劇『ロミオとジュリエット』ではヒロインのジュリエット役を担当。テレビアニメ版第6話にて、その劇中でティボルト役である兎角がマキューシオ役である晴を殺害する場面を利用して暗殺実行をするため、二人が使用する劇用の剣に毒を仕込むために夜の楽屋に忍び込んでいたところをしえなと遭遇。自身の計画の邪魔になったため、熊のぬいぐるみに仕込んだ毒針銃で撃って彼女を倒し、その物音を聞きつけた兎角と晴に予告票を渡した。学園祭当日、毒剣の罠を兎角に見破られて計画が失敗に終わると、千足に自身が「エンゼルトランペット」であることを告白。使命と柩への想いから仇討ちを躊躇う彼女の手を取って、自らの胸を短刀で貫かせて微笑みながら息絶えた。その直後、柩の願いは「千足と共に過ごすこと」だったことが鳰から告げられた。表向きはしえな、千足と同時に転校したとされ、机には「無邪気」を意味する白い薔薇が飾られた。
幸い一命は取り留めたようで、アニメ最終話の後日譚では千足の病室で彼女の面倒を見ている。
ソーシャルゲーム『悪魔のリドルAK』のキャラクタープロフィールによると、胸のサイズはAカップ。
剣持 しえな(けんもち しえな)
声 - 山田悠希
出席番号5番。開講二日目の授業より黒組に参加した生徒のひとり。三つ編みのおさげ髪で眼鏡をかけている。一人称は「ボク」。
真面目な性格でいじめを嫌っている。学園祭の準備をする傍らで千足と柩の暗殺者としての技量を分析するなど如才ないように見えるが、予備に持って来た眼鏡を全て紛失するドジな一面を持つ。舞台好きで演出にうるさく、学園祭の演劇では監督として熱心に演技指導をおこなった。
アニメ版6話では学園祭の前日に晴の台本を盗みだし、夜の楽屋で予告票を入れようとしたところ柩と遭遇。彼女の計画の邪魔となったために毒針銃で撃たれて昏倒する。翌日、毒で重症となって入院する羽目になった上、予告票が晴の手に渡ってしまったため、黒組ルールに則り退学になることを鳰より語られ、黒組四人目の脱落者となってしまった。退学後の彼女の机には「復讐」を意味するアザミの花が飾られた。アニメでは柩によって退場させられたために黒組参加の理由・成功報酬については語られなかった。
アニメ最終話の後日譚では、「このままじゃ終われない」とネットカフェからミョウジョウ学園のサーバーにハッキングをかけ、黒組の真意を探ろうと奮起していた。
なお、黒組の中で唯一エンディングテーマが流れなかったキャラである。
武智 乙哉(たけち おとや)
声 - 沼倉愛美
出席番号8番。開講二日目の授業より黒組に参加した女子生徒。身長は165センチ。ポニーテールでストッキングを着用しており、生け花が得意でハサミを器用に操る。
快活な性格であり晴の事を『晴っち』と呼び、友達になりたそうな素振りを見せる一方で、しえなのおさげを切りたがったり、真昼が持っていた晴の手作りストラップを取り上げようとするなど、若干いじめっ子気質。さらにその本性は快楽殺人者であり「21世紀の切り裂きジャック」と称されるシリアルキラー。刑事に追われて半ば逃げ込むように黒組に参加した経緯があり、希望する暗殺報酬は一生安心して殺人を続けられる「シリアルキラー保険」。殺人にはハサミを用いており、女性を生きたまま少しずつ切り刻んで殺害することで性的快楽を得る。
黒組生徒で一番最初に予告票を提出。植物園にて晴を呼び出し殺害しようと試みるも兎角に妨害され交戦。その最中、晴の機転により麻酔作用のある毒花を嗅がされて昏倒。そのまま時間切れとなり、目覚めた後に鳰より黒組退学を告知され最初の脱落者となった。彼女が転校(退学)した際に机の上にヤマユリが飾られている。意味は「人生の楽しみ」。
アニメ版では冷静かつ狡猾な側面が強調されており、謀略を用いて晴の拉致を行う独自展開がある他、武器として刃が分離可能な巨大なハサミを利用して兎角を殺害寸前まで追い詰める。脱落後は刑務所に収監されていたが、第10話にて晴に対する執着心から脱獄。金星寮に忍び込んで晴の命を狙おうとしたところで鉢合わせた純恋子に拘束され、彼女が主催するお茶会に強制参加させられる。兎角と純恋子の交戦中に自力で拘束を解いて純恋子の左腕を負傷させるも返り討ちに遭い、さらに鳰に見つかって再度の退場となり、再び刑務所に収監された。アニメ最終話の後日譚では、何年か後の仮釈放の日を夢見て、大人しく雑役に勤しむ姿が描かれている。
首藤 涼(しゅとう すず)
声 - 安済知佳
出席番号7番。開講二日目の授業から黒組に参加した生徒。身長は155センチ。
ショートカットに、達観した老人のような話し方をする少女。一人称は「ワシ」または「涼」。趣味は体を動かすことと詰め将棋。風呂好き。誕生日は7月14日。
同室の香子を黒組参加初日より気に入っており、暗殺者に不向きな彼女を心配している。香子脱落後は委員長・寮長の跡を継ぐ。
アニメ版では肉体が老いず長命となるハイランダー症候群という病を患っている設定。かつては誕生日が一日違いで年下の恋仲の男性がいたが、自身は老いる事なく相手の男性だけが先に成長し、やがて他の女性を選んで彼女の元から去ってしまった過去がある。そのため希望する暗殺報酬は「普通に年を取って死ぬこと」であり、彼女の望みを聞いた鳰は成功時には世界中の優秀な医師を集めたチームを作り治療に当たらせると言っている。
ミョウジョウ学園の室内プールを貸切にして黒組のメンバー全員を誘い、晴の首に首輪型時限爆弾を装着して、施設内に隠された4ケタの解錠パスワードを探させるデスゲームを始める。4枚目のカードは見つからなかったが最終的に晴にかつての恋人の誕生日である7月15日、『0715』がパスワードであることを見抜かれて首輪を外されてしまい、自らの敗北を認めて黒組を去る。作中の回想シーンから明治時代から生きていたことが窺われ、正確な年齢は不明で本人もすでに覚えていない模様。彼女の去った後の机には「恋の宣言」を意味する赤いチューリップが置かれた。
アニメ最終話の後日譚では、かつての恋仲の男性の墓参りに来ており、過去に囚われず今を生きることを決意した。
ディオメディア発行設定資料集によると、胸のサイズはCカップ。
神長 香子(かみなが こうこ)
声 - 佳村はるか
出席番号3番。開講二日目の授業より黒組に参加した生徒。頭脳明晰で勉強好きな秀才。
ツインテールに眼鏡をかけた少女で長をやりたがっており、募ってもいないのに勝手に黒組委員長に立候補する。そのため、仮の寮長であった兎角からも、これ幸いと寮長の役目を早速押し付けられた。
「クローバー・ホーム」という名の児童養護を目的とするNPOを装った暗殺者養成機関出身であり、暗殺には爆弾や拳銃、アニメ版ではそれに加えてナイフを用いる。かつて慕っていた女性暗殺者を自身のミスで死なせてしまったことで深い心の傷を抱えている。希望する暗殺報酬は「暗殺者を辞めること」。
図書室にて仕掛けた爆弾を起動させて晴の暗殺を実行に移すが、爆発音を聞きつけて駆けつけた兎角に阻まれ失敗。自身の敗北を認めてミョウジョウ学園から立ち去り黒組二人目の脱落者となった。
彼女が転校(退学)した際に机の上に彼岸花が飾られている。意味は「また会う日を楽しみに」。単行本1巻巻末の原作者コメントによると、胸のサイズはAカップ。身長は161センチ。テストではクラス内1位だったが、解答用紙が返却された時点で既に脱落しており、晴が繰り上げで1位となった。
アニメ版第4話のアイキャッチにて、暗殺者としては劣等生であり、「黒組」については所属組織が重要な仕事と捉えていないために香子が派遣されたことが明かされている。
アニメ最終話の後日譚では暗殺者を辞めることを決意して「クローバー・ホーム」から逃走。追っ手を倒しながら闇の中へ消えてゆく。
英 純恋子(はなぶさ すみれこ)
声 - 荒川美穂
出席番号11番。身長は163センチ。最後に10年黒組の転入を行った、凛とした出で立ちの女生徒。一人称は「私(わたくし)」。
明治維新より急成長を遂げた大財閥の「英コンツェルン」の令嬢でありミョウジョウ学園の校長からは「英様」と呼ばれ、敬語で話されている他、専用の机椅子が用意されている。紅茶好きで、自分でブレンドしたお茶を真昼や晴に勧めている。同室である真昼(及び真夜)に惹かれており、彼女に話し掛ける際には度々頬を赤らめる。
立ち振舞は謙虚で学園長やクラスメイトたちに対しても一生徒、クラスメイトとして接するようにと言う一方で学園祭の準備で衣装の裁縫を任された時は自分には相応しく無い仕事だと言って、途中で投げ出すなど令嬢らしく多少我侭な一面も見受けられる
晴と同様に幼少の頃から幾度も命を狙われており、瀕死の重傷を負った際の手術で身体の大半が機械化。人間離れしたパワーを持ち、義手を銃器アタッチメントに交換することも可能なサイボーグとなった。同じように生き延び続けてきた晴に対抗心を持っており、希望の暗殺報酬は女王蜂の力を持つ晴を打ち倒し「最強の女王になる」こと。その願いの関係上、晴が倒すのに相応しい相手か見極めるために、裁定者の鳰を除く他のクラスメイト全員が敗北するまで傍観を決め込んでいた。
アニメ版第10話にてお茶会と称して晴を呼び出し、自身の目的を告げて予告票を提出。同行した兎角や逆襲を狙った乙哉を圧倒的な強さで戦闘不能に追い込み、シャンデリアの下敷きになったり手榴弾の爆発を浴びてもほとんどダメージのない不死身ぶりで晴を追い詰めるも、彼女の決死の逆襲で高所から転落させられて敗北。鳰から「女王にはなれなかった」と皮肉られた。
アニメ最終話の後日譚では女王の座に対する執着心も失せたようで、新しい義手のテストも断り、料理でも始めてみようかと思案する穏やかな表情が描かれている。
ディオメディア発行設定資料集によると、胸のサイズはCカップ。
黒組生徒関係者
東 空身(あずま くみ)
声 - 行成とあ
兎角の母親。兎角を産んでまもなく亡くなっている。
娘を暗殺者にすることを望んでおらず、その願いと兎角を妹の真呼に託した。
東 真呼(あずま まこ)
声 - 内山夕実
兎角の叔母であり空身の双子の妹。
東一族の暗殺稼業から抜けており、都会で生活している。姉の空身の願いを受けて兎角を東一族から遠ざけようと考える。後に兎角に人を殺せないように暗示を掛けて一緒に東の里から逃げだそうとしたが、兎角の祖母に阻まれて殺害されてしまった。
兎角の祖母
声 - 岡本嘉子
兎角の祖母。暗殺者であり「東のアズマ」の現頭領。
「その強さを見た誰もが『ありえない』と恐怖するように」との願いを込め、生まれた孫娘に「兎角」の名を授けて、東の宗家の跡取りとして育てており、暗殺者とならなかった娘の真呼を「アズマの面汚し」と面罵している。
後に、兎角を連れて東の里から逃げだそうとした真呼を殺害した。
一ノ瀬家の人々
父(声 -藤吉浩二)、母(声 - 吉田麻実)、兄(声 - 泊明日菜)、晴、弟のワタル(声 - 飯田友子)の五人家族。一族の中でも末端のごく平凡な家庭であったが、晴を守る為に全員死亡している。
犬飼 恵介(いぬかい えいすけ)
声 - 諏訪部順一
犬飼伊介の義父であり名付け親。特定の組織には所属しないフリーランスの職業暗殺者。容姿や言動からは女性的な要素は見られないが、伊介からは「ママ」と呼ばれている。
伊介の母親を殺害して彼女を養女とし、暗殺者の仕事を手伝わせる。
同性愛者であり、伊介から「パパ」と呼ばれる暗殺者ではない一般人の男性のパートナーがいる。
声優は朗読劇版第2回公演において犬飼伊介を演じた諏訪部順一が担当し、朗読劇版、アニメ版両方に出演した唯一の声優となる。
イレーナ
声 - 浅川悠
神長香子の先輩の暗殺者である色黒の女性。
幼い香子を可愛がっており、香子も彼女のことを強く慕っていた。香子の作成した爆弾の誤作動により死亡しており、彼女の死は香子の心に深い傷を負わせている。
寒河江 冬香(さがえ ふゆか)
声 - 山本希望
寒河江春紀の妹。春紀の家族の中では年長で、下の弟や妹の世話をしている。
生田目の恩師
声 - 早水リサ
生田目千足の恩師である女性。娘は若手弁護士で、とある企業訴訟で被害者の会の代理人を務めていたが、暗殺者「エンゼルトランペット」に殺害された。悲しみに打ちひしがれる恩師の姿を見た千足は、仇討ちを決意する。
その他の人物
カイバ先生
声 - 杉田智和(テレビアニメ版) / 進藤尚美(朗読劇版)
私立17学園の教師。白いスーツにサングラスという怪しげな出で立ち。兎角を「学校間留学生」の名目でミョウジョウ学園に送り込む。
兎角を愚弄する言動を度々行い、また、彼女の携帯電話に不思議なクイズをメールで送りつけるなどその行動には謎が多いが、その節々には彼女の成長を促そうとする意図が見受けられる。
アニメ版第1話のアイキャッチにて、心理学を担当する座学の教師であり暗殺者ではないという設定が明かされている。
溝呂木 辺(みぞろぎ あたる)
声 - 櫻井孝宏
ミョウジョウ学園10年黒組の担任。教師としては3年目で初のクラス担任であり、担当教科は生物。滋賀県出身。
アニメ版第2話では黒組の存在理由や生徒のほとんどが暗殺者であることを知らない一般人であると鳰より語られている。
生徒が次々に急遽『転校』してゆくという異常事態にも特に怪しむ風はなく、その鈍さゆえに黒組担任に選ばれたのではないかと鳰に推測されている。
ミョウジョウ学園校長
声 - 西村知道
ミョウジョウ学園の校長。スーツ姿の壮年の男性。
黒組に転入してきた純恋子に対して敬語を使って話していたところ、一生徒なので普通に話すよう窘められた。
百合 目一(ゆり めいち)
声 - 榊原良子
ミョウジョウ学園の女性理事長であり、黒組の主催者。
鳰より兎角が晴側に就いた報告を受けてもそれを良しとし、黒組がどのような結末を迎えるかを楽しみにしている節がある。
過去の黒組の参加者であり、彼女が在籍した際は6日で終わったという。
アニメ版第11話で、同じ一族で親戚にあたる事が晴から鳰に語られ、また、アイキャッチにて一族における百合の真の役割は「墓所」の墓守であることが明かされた。
ディオメディア発行設定資料集によると、年齢30歳。胸のサイズはAカップ。
信楽 椿(しがらき つばき)
演 - 置鮎龍太郎、小西克幸(2回目以降)
朗読劇版のオリジナルキャラクター。兎角、晴、伊介、鳰、真昼・真夜とともに密室に閉じ込められ、「脱出ゲーム」に参加する。