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冴子さんと私(オリジナル)
2ヶ月前、私は会社の先輩の冴子さんと付き合うことになった。
冴子さんはどうして私と付き合ってくれたのか分からないくらい態度もそっけなく
「あんたなんか暇潰し」と平気で言う。
美人で聡明で、だけどいつも人を寄せ付けない冴子さんにしみれば彼女の言うように暇潰しなのだろう。
男でも女でも選び放題であろう冴子さんと付き合えることになったのはほんの気まぐれだと思っていた。
昨日、私の部署に以前こちらで働いていた高梨先輩が顔を出した。
高梨先輩はいつも明るく太陽な人だった。
私は先輩と話すのが楽しくてきっと飼い主に懐く犬みたいになっていただろう。
先輩と話していると
「ちょっと藍田こっちに来て」
冴子さんに呼ばれ私は人気のない会議室に放り込まれた。
「ねぇ、あんた誰の彼女?」
「も、もちろん冴子さんですよ」
「いい?あんたは私だけ見てればいいの。分かった?」
冴子さんは私に乱暴にキスをすると何事もなかったようにいつものクールな顔でその場を去った。
私のことなんか始終興味ないふりしてたくせに。
ずるい。
私はそれから時々、わざと他の人に甘えるように絡んでは冴子さんの興味をこちらに惹き付けた。
その度に冴子さんは私を呼びつける。
ねぇ冴子さん、私だけ見ててくださいね。
ずっと。
冴子さんはどうして私と付き合ってくれたのか分からないくらい態度もそっけなく
「あんたなんか暇潰し」と平気で言う。
美人で聡明で、だけどいつも人を寄せ付けない冴子さんにしみれば彼女の言うように暇潰しなのだろう。
男でも女でも選び放題であろう冴子さんと付き合えることになったのはほんの気まぐれだと思っていた。
昨日、私の部署に以前こちらで働いていた高梨先輩が顔を出した。
高梨先輩はいつも明るく太陽な人だった。
私は先輩と話すのが楽しくてきっと飼い主に懐く犬みたいになっていただろう。
先輩と話していると
「ちょっと藍田こっちに来て」
冴子さんに呼ばれ私は人気のない会議室に放り込まれた。
「ねぇ、あんた誰の彼女?」
「も、もちろん冴子さんですよ」
「いい?あんたは私だけ見てればいいの。分かった?」
冴子さんは私に乱暴にキスをすると何事もなかったようにいつものクールな顔でその場を去った。
私のことなんか始終興味ないふりしてたくせに。
ずるい。
私はそれから時々、わざと他の人に甘えるように絡んでは冴子さんの興味をこちらに惹き付けた。
その度に冴子さんは私を呼びつける。
ねぇ冴子さん、私だけ見ててくださいね。
ずっと。
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表示回数 286 (since 2012/8/17)
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