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ペリーヌさんの新境地(ストライクウィッチーズ)
とある日の午後。
私は部屋で、ゆったりとくつろいでいた。
今、この部屋にいるのは私と、ペリーヌさんの二人だ。
ペリーヌさんは今、読書をしている。ガリア語の本だと思うから、私には読めない。その本を、真剣な顔をして読んでいる。
けれど、私はすっごく暇。今も、自分のベッドに腰掛けて、足をぷらん、ぷらんとしてるだけだったりする。だから私は、ペリーヌさんに話しかけることにした。
……邪魔しちゃうのも、悪いとは思うんだケドね。
「ねぇ、ペリーヌさん」
「……なんですの、宮藤さん」
あれ、ペリーヌさんに無視されちゃうかなって思ったけど、すぐに返事をくれた。
あんまり集中してなかったのかな?
「ペリーヌさんって、あんまり人に抱きついたりしないですよね?」
「い……いきなり何ですの? そんなはしたないこと、どうしてわたくしが、しなければなりませんの」
「うーん、でも、近しい人に抱きついたときって、すっごく安心するっていうか、落ち着くっていくか、そんな気持ちになりませんか?」
「なりません! 私はそんなことをしなくても、いつだって落ち着いていますわ」
「それは、やったことがないから、そう思うんですよ」
「そんなこと……だいたい、誰にやれというのです?」
そこで私は目を輝かせた。
「リーネちゃんです! あのね、リーネちゃんって、こう、後ろからぎゅうっと抱きついたらすっごく、ほわんって気持ちになるんです!」
「リーネさん……ですか? ほわん? ……言っている意味が良く解りませんが」
「つまり……そう、すっごくおっきいんです! おっきくて、やわらかいんです! そしてリーネちゃんの匂いがしてきて……」
うわ、想像しただけで胸がドキドキしてくるよ。
「……そんなにすごいんですの? ……はぁ。全くばかばかしいですわね。それは、あなたに胸が無いから、そう思うのですわ」
「ええっ! そ、そりゃそうです……ケド……って、ペリーヌさんだって無いじゃないですかぁ!」
「なっ、こんの豆ッ子がぁ……」
10分後。
「何で結局私が、リーネさんを待ち伏せするハメになっているのですか」
「食わず嫌いは駄目ですよ、ペリーヌさん。百聞は一見にしかず、です」
あれから一悶着あったけど、結局今、廊下の角で、私とペリーヌさんはリーネちゃんを待ち伏せしている。
「……ったく……しようがない、ですわね」
何がしょうがないのか、まったく解らないけど、ちょびっとはペリーヌさんも、興味があるみたいだ。
「あっ! ほらほら、来ましたよ、リーネちゃんが」
「ちょっ! 宮藤さん!」
「隠れてくださいっ」
リーネちゃんが歩いてきた。私達が隠れているとも知らないで、
こちらに向かって、ゆっくりと歩いている。
そしてリーネちゃんが、私達の前を通り過ぎた、その瞬間。
「リーネさんっ、申し訳ありません!」
ペリーヌさんが、後ろからリーネちゃんをぎゅっと抱きしめたっ!(もちろん、私がペリーヌさんの肩を押したケド!)
「ひゃぁう!」
突然の事に、リーネちゃんの声が裏返る。
「こっ、これはっ!」
驚きの表情を浮かべるペリーヌさん。
さて、どんな感想がもらえ……
「おや? お前達、そこで何をしているんだ?」
うわっ、この声は……。
「さっ、坂本少佐っ!」
ペリーヌさんが、素っ頓狂な声を上げた。
「ん? なんだペリーヌ、リーネに抱きついたりして。お前がそんなことをするとは珍しいな」
坂本さんは、リーネちゃんに抱きついているペリーヌさんを凝視していた。
「あっ、あのっ、ち……違うんです! これはっ……その……!」
顔面が真っ赤になって、すっかり我を忘れているペリーヌさん。
やかんみたいに、頭から蒸気が出そうなくらいだ。
「ん?」
「し……失礼しましたーーーーっ!」
「あっ、ペリーヌさん!」
それからペリーヌさんは、一目散に逃げてしまった。
うーん、悪いことしちゃったかな……あ、でも感想は後で、聞かなくちゃね。
「どうしたんだ? ペリーヌのやつ」
坂本さんは、不思議そうな顔をして、ペリーヌさんを眺めていた。一方、
「え……えっと……どうしたのかな? ペリーヌさん。あ、芳佳ちゃん、どうしたの?」
と、全く状況が飲み込めないリーネちゃんがいる。
私としても、どうしていいか解らなかったから、
「えへへ、私も良くわかんないや。それじゃリーネちゃん、部屋戻ろう」
と言って、リーネちゃんの手をギュッと握ったのでした。
私は部屋で、ゆったりとくつろいでいた。
今、この部屋にいるのは私と、ペリーヌさんの二人だ。
ペリーヌさんは今、読書をしている。ガリア語の本だと思うから、私には読めない。その本を、真剣な顔をして読んでいる。
けれど、私はすっごく暇。今も、自分のベッドに腰掛けて、足をぷらん、ぷらんとしてるだけだったりする。だから私は、ペリーヌさんに話しかけることにした。
……邪魔しちゃうのも、悪いとは思うんだケドね。
「ねぇ、ペリーヌさん」
「……なんですの、宮藤さん」
あれ、ペリーヌさんに無視されちゃうかなって思ったけど、すぐに返事をくれた。
あんまり集中してなかったのかな?
「ペリーヌさんって、あんまり人に抱きついたりしないですよね?」
「い……いきなり何ですの? そんなはしたないこと、どうしてわたくしが、しなければなりませんの」
「うーん、でも、近しい人に抱きついたときって、すっごく安心するっていうか、落ち着くっていくか、そんな気持ちになりませんか?」
「なりません! 私はそんなことをしなくても、いつだって落ち着いていますわ」
「それは、やったことがないから、そう思うんですよ」
「そんなこと……だいたい、誰にやれというのです?」
そこで私は目を輝かせた。
「リーネちゃんです! あのね、リーネちゃんって、こう、後ろからぎゅうっと抱きついたらすっごく、ほわんって気持ちになるんです!」
「リーネさん……ですか? ほわん? ……言っている意味が良く解りませんが」
「つまり……そう、すっごくおっきいんです! おっきくて、やわらかいんです! そしてリーネちゃんの匂いがしてきて……」
うわ、想像しただけで胸がドキドキしてくるよ。
「……そんなにすごいんですの? ……はぁ。全くばかばかしいですわね。それは、あなたに胸が無いから、そう思うのですわ」
「ええっ! そ、そりゃそうです……ケド……って、ペリーヌさんだって無いじゃないですかぁ!」
「なっ、こんの豆ッ子がぁ……」
10分後。
「何で結局私が、リーネさんを待ち伏せするハメになっているのですか」
「食わず嫌いは駄目ですよ、ペリーヌさん。百聞は一見にしかず、です」
あれから一悶着あったけど、結局今、廊下の角で、私とペリーヌさんはリーネちゃんを待ち伏せしている。
「……ったく……しようがない、ですわね」
何がしょうがないのか、まったく解らないけど、ちょびっとはペリーヌさんも、興味があるみたいだ。
「あっ! ほらほら、来ましたよ、リーネちゃんが」
「ちょっ! 宮藤さん!」
「隠れてくださいっ」
リーネちゃんが歩いてきた。私達が隠れているとも知らないで、
こちらに向かって、ゆっくりと歩いている。
そしてリーネちゃんが、私達の前を通り過ぎた、その瞬間。
「リーネさんっ、申し訳ありません!」
ペリーヌさんが、後ろからリーネちゃんをぎゅっと抱きしめたっ!(もちろん、私がペリーヌさんの肩を押したケド!)
「ひゃぁう!」
突然の事に、リーネちゃんの声が裏返る。
「こっ、これはっ!」
驚きの表情を浮かべるペリーヌさん。
さて、どんな感想がもらえ……
「おや? お前達、そこで何をしているんだ?」
うわっ、この声は……。
「さっ、坂本少佐っ!」
ペリーヌさんが、素っ頓狂な声を上げた。
「ん? なんだペリーヌ、リーネに抱きついたりして。お前がそんなことをするとは珍しいな」
坂本さんは、リーネちゃんに抱きついているペリーヌさんを凝視していた。
「あっ、あのっ、ち……違うんです! これはっ……その……!」
顔面が真っ赤になって、すっかり我を忘れているペリーヌさん。
やかんみたいに、頭から蒸気が出そうなくらいだ。
「ん?」
「し……失礼しましたーーーーっ!」
「あっ、ペリーヌさん!」
それからペリーヌさんは、一目散に逃げてしまった。
うーん、悪いことしちゃったかな……あ、でも感想は後で、聞かなくちゃね。
「どうしたんだ? ペリーヌのやつ」
坂本さんは、不思議そうな顔をして、ペリーヌさんを眺めていた。一方、
「え……えっと……どうしたのかな? ペリーヌさん。あ、芳佳ちゃん、どうしたの?」
と、全く状況が飲み込めないリーネちゃんがいる。
私としても、どうしていいか解らなかったから、
「えへへ、私も良くわかんないや。それじゃリーネちゃん、部屋戻ろう」
と言って、リーネちゃんの手をギュッと握ったのでした。
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表示回数 830 (since 2012/8/17)
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