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百合こみゅ! > 作品・商品感想 > キャンディ (2) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)

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キャンディ (2) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)

著者:鈴木 有布子 2012-10-12 芳文社
 amazon中古:¥ 128

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2012/11/09 21:37
波乱と成長と、そして感動の完結。「つぼみ」から花開いた名作の一つです。

可南と千秋のふたりは、色んなことを経験しながら絆を深めていく。可南に憧れる後輩のたまきにも、傷つきながらも向かい合って、波乱を乗り越えるふたりであったが、ある夏の日の放課後、夕暮れの教室で一線を越える。その強烈な体験に可南は心ここに在らずとなり、部活も勉強も手につかなくなる。受験を控えた千秋ともすれ違いが生まれ、そこに新任の養護教諭、絵里先生が可南に怪しい入れ知恵をして、更にふたりの想いは遠くなっていく・・・。

波乱を感じさせる前巻のラストから、可南と千秋にはやはり何度も試練が訪れます。可南に憧れる後輩の妨害、進路や将来への不安、焦りと、いつでも触れ合いたいという愛情と現実の葛藤、過去に因縁のある女性との対峙・・・これらが立て続けに、時には同時に襲ってくるという息をもつかせぬ展開。本誌連載中はどうなることかとハラハラしながら見ていましたが、単行本なら大丈夫、ふたりの決意と感動のラストまで、一気に読むことができるのですから、これは買いです(宣伝)。間接的な描写に留めながらも非常に印象的なラブシーンは、放課後の教室というこれまた切なさあふれる空間が心に残るものとなっています。ふたりがお互いのために、敢えて距離をとることを決意するシーンで、好感度は最高になりました。
後日譚やサブキャラクターの短編も、連載時には触れられず気になっていた、各キャラのその後が描かれていて安心。ふたりを誘導して仲を壊そうとするも失敗し、学校を去っていった絵里先生が、遠い場所で絆を保ち続けているふたりのことを知る「手紙」、千秋が卒業したのを機に可南を奪おうと早速押し倒す(!)後輩のたまきのお話「初恋」、そして社会人として忙しい毎日を送る可南と千秋のある夜を描く「おやすみ」の三篇。それぞれが本編を踏まえた味のあるものとなっています。特に「おやすみ」が好き。色んな波乱を乗り越えて、ふたりが手にして、これからも守り続けていくのは、「おやすみ」と言える、そう思いあえる絆だったのです。
いやあ、素晴らしい。元々実力派作家を揃えてスタートした「つぼみ」ですが、これだけの魅力的な百合作品を出せるとしたら、既存の「百合姫」などとも良きライバル関係になっていくでしょう。
「どんな百合作品がおすすめ?」と訊かれたら、ベスト10の中には入れたい作品です。それくらいおススメ。作者様も、また何処かで魅力的な百合作品を描いていただきたいです。

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