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2013/04/04 21:49
百合漫画というより少女漫画テイストの短編集。可愛らしい絵柄は健在

「宙のまにまに」で知られる柏原麻実先生による短編集です。百合姫連載分が収められています。可愛らしい絵柄は昔から変わらず、繊細に丁寧に行われる心情描写が魅力的でした。
第1話は幼馴染の女の子とのすれ違いを描いた「花火が消えないうちに」
第2話はお互いがなくてはならないのに離れていく切ない関係を描く「白線」
第3話は烈しい性格の少女に戸惑いつつも受け入れたいと願う女の子の物語「火の女王様と嘆きの下女」
第4話は憧れの先輩の秘密を知って自分の立ち位置に惑う少女の姿を描いた「少女惑星」
登場人物は皆、惑星の名前から採っていたりするなど、かつての連載作品を思い出させるものがあります。
全体的に切ない話が多く、ハッピーエンドというよりはビターエンド。特に印象的だったのは、第2話「白線」。好きな子を独占したい少女が、男の出現にひどく揺れ動くという筋書き自体は珍しくは無いものの、その結末は意外なものであり、面白い締め方だなと感じました。
どの作品も展開が少女漫画的であり、それは少女漫画の強い影響下にあったかつての百合作品(百合姫も)を思い出させる、ジャンル的には王道な展開です。しかし、男性ファンが増大し、繊細さを売りとする少女漫画らしさよりも、本能を直接刺激する萌え系のビジュアルや物語展開が売れ線となった、今の百合ジャンルを好む現代の百合ファンの心に響いてくれるのかというと、難しいのかもしれません。
個人的にはカシマミせんせの絵柄で百合が読めることが何より嬉しいというのが購入の一番の動機です、はい。
古き良き百合姫を味わいたい方、正統派の“可愛い”絵で百合を読みたい方におススメです。

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