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百合こみゅ! > 作品・商品感想 > 不自由セカイ (IDコミックス 百合姫コミックス)

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不自由セカイ (IDコミックス 百合姫コミックス)

著者:コダマ ナオコ 2012-11-17 一迅社
定価:¥ 926  amazon中古:¥ 1

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kagoya

2013/09/11 17:35
正直短編集の「残光ノイズ」よりもエッジがきいていて、一番好きな作品です。
コダマ先生もとても力入れて好きなもの書いたんだって思えました。

共依存ていいですよね。ドロドロ系がうまい作家さんだと思っているので
本領発揮!って印象を受けました。

最後の下りは読んでて「うわー!///」って思えるフィナーレでした。
愛する厳しさを知ってこれから向き合った恋愛をしていくんだな~って思えました。

2012/11/27 00:17
茗子は、その可憐な外見と純真な性格を妬まれ、イジメを受けていた。それを救ってくれた礼央に思慕の念を抱くのだが、それは強い独占欲を孕んだものであった。ある日、茗子は暴漢に犯されてしまうが、その日一緒に帰れなかった(帰らなかった)礼央は罪悪感を抱く。茗子はそれを利用して、独占的な関係を結ぶ。自ら「奴隷」と称するその関係は明らかに歪なものであったが、ふたりはそこから脱却することができずにいた。

百合好きには「レンアイマンガ」でおなじみのコダマナオコ先生による、全篇描き下ろしの物語です。「レンアイマンガ」のほのぼのした雰囲気から一転、傷と負い目を抱える女の子どうしの、哀しい愛憎劇が描かれています。シャープで綺麗で、それでいて可愛い絵柄は変わらないのですが、それ故にキャラの言動や行動が余計に心を抉ります。正直な所、賛否が分かれる作品でしょう。いくら互いに傷があるとは言え、お互いに依存しきっている状態が中盤まで続くので、心が重くなります。茗子が礼央の処女を奪うシーンは、一番気持ちが沈みました。しかし、大学の後輩で礼央を慕う高瀬が、ふたりの爛れた関係を修復していく役割を担います。やりたい放題の茗子をビンタするシーンで溜飲を下げたのは、私だけではないと思いたい(苦笑)。この高瀬が、どんづまりの状態を動かしていくことになります。共依存の関係から何とか脱却しようとするふたりは、ラストでひとつの区切りを迎えるのですが・・・あのラストシーンはハッピーエンドではない。どう捉えるかは皆さまも読んでみて判断してほしいと思いますが、私としては「まだまだ苦しい未来が待っているんだろうな」と感じさせられました。カバー下描き下ろし漫画は高瀬視点で描かれていますが、とことん不憫な子ですw
物語の主題は、タイトルが物語っていると言えるでしょう。今までもこれからも不自由なままで、そこから離れることが出来ないが、それも受け入れて(むしろ甘受して)生きていくふたりの姿を示した、シンプルながらも良いタイトルです。
中々ハードな展開が続きますが、作者様は相当気合を入れて描いたようで、あとがきやブログなどでその意気込みがうかがえます。私も、こういう賛否両論の作品を描き切る度胸には敬服いたします。
心にズシンと来るような作品を読みたい方に。

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