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百合こみゅ! > 作品・商品感想 > はやて×ブレード 14 (ヤングジャンプコミックス)

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はやて×ブレード 14 (ヤングジャンプコミックス)

著者:林家 志弦 2011-08-19 集英社
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2013/07/22 22:22
愚かな百の言葉よりも、心奮わす一の太刀。そんな剣を待ちながら生きている。

学園の頂点、天地ひつぎ。挑戦者、神門玲。両者の対決は学園存続を賭けた戦いでもあった。その狭間に立つ玲の刃友、祈紗枝。しかし紗枝はある決意を以て、この戦いに臨んでいた。ひつぎの刃友、宮野静久もひつぎが秘める壮絶な過去を想い、加速する戦場に立ち続ける。四者それぞれの想いは息をもつかせぬ名勝負を生み、そして、互いの刃は交差(クロス)し、全てが決まる・・・。

前巻の展開がスローペースだったので、今巻のジェットコースターストーリーは圧巻でした。本当に一気に読んでしまい、読後にはグッタリと疲れてしまいました。明らかにここで、物語はひとつの頂点を迎えています。それぐらい熱い展開でした。玲のがむしゃらな情熱も、紗枝の切ない想いも、静久の真っ直ぐな決意も、そして揺るがないひつぎ様の生き方も、全てが読み手の心を魅了し、熱くさせるのです。彼女たちは優れた剣士ですが超能力者ではない(まぁ何人かオカルトパワーを持っていますが)ので、言葉のやり取りでコミュニケーションをとるのは私たちと同じです。しかしその言葉は研ぎ澄まされたものばかりで、シンプルながら皆の心を動かす力を持っています。特にこの巻で登場人物たちが発する言葉には、そんな力が満ちていました。
はやては今回(前もあったけど)ほとんど観客で、傍観者です。しかしそれは皆同じです。今回のはやては観客(読者)の想いを代弁しているとも言えます。この戦いの舞台には、誰も近づくことなど許されないほどの何かが張りつめています。読者も含めて、この舞台に立てるのは当人たちのみです。しかし途中、愛すべきバカばかりの本作品で一番読者から嫌われているであろう男が、愚かな言葉を弄しながらに土足で(屋外だけど)踏み込んできます。そこから紗枝も、玲も、見ていることしか許されなかったはやてたちも、それぞれの想いの向かうままに動き出します。そしてそんな煮え滾る皆の心を全て受け止めて、絶対的存在であり続けるひつぎ様。もう、みんな魅力的すぎるんですよ。
決着はある意味予想できたこと。しかしそのまとめ方はこの作品でしか成し得なかったものです。無味乾燥な言葉を弄ぶだけではいられない、自らの運命を切り開く剣を待って生きる乙女たちが発する言葉のパワーを体感して下さい。

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